アーティストインスクール事業2日目。
登校してきて早々、2人はさっそく撮影を開始。
校庭で摘んできた葉っぱを、白い板の上にのせて写真をたくさん撮っていきます。みどりさんがちょっと動かしてはかえでくんが撮影、の繰り返し。いったい何を作っているのでしょう?
これは6年生に「種子チャンネル」のオープニング、コマアニメの作り方を説明する為のスライドショー用の写真撮影でした。
6年生には来週、このコマアニメを作るお手伝いをしてもらう予定です。
授業の合間の10分休みや中休みなど、子どもたちは休み時間ごとにアトリエへやってきます。2人と交流しながら衣装作り。僅かな休み時間、嵐のようにやってきて、チャイムが鳴ると大急ぎで帰っていきます。
2人は早くも大人気。
2人が歩いていると「みどりちゃーん」「かえでくーん」と口々に声がかかります。作業の手を止めつかの間の談笑。
パソコンを使って映像や写真の編集をしているかえでくんに興味津々の子どもたち。
今日の給食は先生方と一緒に。
過去5年間の活動で知り合った子どもたちの話や街の話などをしながら給食の時間を楽しみました。
通常開始直後はアトリエへやってくる学年は偏るものですが、今回のアーティストインスクールはまんべんなく様々な学年の子どもたちが2人に会いにきます。
今日の昼休みは始まって早々のすいた時間を6年生がやってきました。
落ち着いた雰囲気で衣装作り。低学年の子どもたちとはまた違う交流です。
しだいに子どもたちが集まってきました。
今日も昨日に引き続き40人以上の子どもたちが集まりました。1人1人に丁寧に、カッターや絵の具の使い方などを手伝います。頑張って作って、早く撮影に入ろう!
今までにないくらいのスピードと盛り上がりで制作は進んでいきます。
教室はおろか廊下でも入りきらず、ベランダ・渡り廊下にまで作業場は広がっています。
昼休みはあっという間に終ってしまいました。
午後はかえでくんは朝撮影した写真の編集作業。
真剣な眼差しで6年生に見せる為の写真を構成していきます。足りない写真を撮り足したり。
昨日の「種子チャンネル」がテレビの不具合で見れなかったクラスの為に、出張種子チャンネル!
簡単な自己紹介の後に、昨日の種子チャンネルの再放送。
その後今朝制作したコマアニメ制作のスライドショーを上映しました。
調理実習後のお疲れだった6年生も真剣に見てくれ、大きな拍手をもらいました。
本日最後の活動は、明日のお昼に流す種子チャンネルの撮影。
ブルーバックの前のみどりさんを撮影後、職員室や廊下、トイレなど様々な校内を撮影。
これが明日どんな種子チャンネルになるのか、お楽しみに!!
***おまけ***
今日の夕食はOMOCiの2人が特製種子丼を作ってくれました。
これがすごくおいしい!!とても幸せな晩餐となりました。
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by dopikankanonji
| 2010-07-07 22:23
| 2010
いよいよドピカーン観音寺2010がスタートしました。
今年は、過去5年間の活動を通じて生まれたアートステーション「とんしょキッチン」を活用したプログラムの他に、新たな創造拠点の形成を目指して、小学校を舞台とした「アーティスト・イン・スクール」を実施します。
この「アーティスト・イン・スクール」は、アーティストがまちに滞在し、転校生として小学校に約2週間通いながら、創作活動を行います。主に余裕教室を活用しながら、子どもたちや先生、地域の方々と交流することを目的とした事業です。
アーティスト・イン・スクールの情報に関してはこちらをご覧ください!
◇アーティスト・イン・スクールブログ
http://inschool.exblog.jp/
◇AISプランニングホームページ
http://ais-p.jp/
今回のプログラムは、観音寺南小学校を舞台に、梶高慎輔さんと池上果代さんによるアーティストユニット「OMOCi」の二人が、『みどりの種子ちゃん』と題した活動を展開します。
二人は、「みどりさん」「かえでくん」というキャラクターとなって、「学校」と「観音寺」を題材とした映像作品を作りたいとのこと。突如現れた不思議な転校生と子どもたちが織りなす奇想天外な2週間の交流活動。果たしてどのような結末が待ち構えているのでしょうか?
ドピカーン観音寺2010、今年はこのアーティストインスクール事業から始まります。
アーティストインスクール事業1日目。
活動初日はやはりあいにくの空模様。梅雨空のもとで初登校です。
まずは校長室・職員室へご挨拶。2週間よろしくお願いします。
通常、このあとは子どもたちにご挨拶なのですが、今回はお昼まで持ち越し。2人が作ってきてくれた自己紹介用の映像を、お昼休みに全校放送の予定です。
なのでさっそく、アトリエとなる余裕教室へ。
1階の一番奥、1年生の隣の教室がOMOCiのお2人のアトリエとなりました。荷物を運び込み、さっそく映像の合成に使うブルーバック張り。
この青い背景で撮った映像をOMOCiの2人が撮った映像に合成させます。
準備を進めていると子どもたちが2人の存在に気がつき、アトリエを覗きにきました。しかし廊下から眺めるばかりでなかなかはいってきません。
「なんしょん?」「なんでここにおるん?」
1人が入ると、あとは雪崩のように子どもたちがアトリエへ。
ここからは「なんしょん?」の大合唱。子どもたちは興味津々です。
授業と授業の間の短い休み時間だったこともありわずかな訪問でしたが、いきなり20名近い子どもたちがアトリエを訪れてくれました。
続いてカメラ・照明・モニターチェック。
こうして撮影が進んでいくんですね。
かえでくんは機材の調整やセッティングを進めながら、
みどりさんはちょくちょく通りがかる子どもたちと声をかけながらアトリエに出す看板作り。
アトリエの名前も「みどりの種子チャンネル」に決まりました。
種子ちゃんの衣装作りのための画材を揃えて、準備万端です。
1日目・午前中後半は授業風景の撮影へ。1・4年生の水泳の授業の撮影です。
一目散に泳ぐ4年生、水と楽しんでいる1年生の姿を撮影していきます。
この映像がブルーバックで撮影されたキャラクターとどのような形で映像化されるのか期待が膨らみます。
撮影を終えた2人は、お昼の放送の準備の為に放送室へ。
いよいよ第1回「みどりの種子ちゃん」の放送です。
お昼の放送をする予定の給食委員の5年生に紹介してもらうことになりました。
かえでくんが放送室で準備をしている間、みどりちゃんはアトリエのテレビで映像のチェックをしながら、衣装フル装備で子どもたちと交流していました。ナイスコンビネーション!
そしていよいよ給食の時間。
第1回「みどりの種子ちゃん」ONAIR!
教室から笑い声や歓声が聞こえてきます。
給食そっちのけで2分間の映像に食いつきます。
「みどりの種子ちゃん」は大盛況!2回目の上映は水曜日の予定です。
給食を挟んでお昼休み。
一番長いこの休みは、メインの交流時間です。
「みどりの種子ちゃん」の効果か、低学年から高学年まで、たくさんの子どもたちが「みどりの種子チャンネル」へ押し掛けてきました。教室の中は寿司詰め状態。
所狭しと紙を並べ、みんな種子ちゃんの衣装案を紙に描いていきます。
総勢60名、40枚以上の下絵がそろいました。
嵐のような昼休みが終わり、少々お疲れの2人。
けれどもさっそく次の作業へ。
次は湿らせた脱脂綿にかいわれの種を植えていきます。
その形は「み」「ど」「り」!
果たして狙いどおりにみどりの文字が育つのでしょうか?!こちらも乞うご期待!!
放課後はまっすぐ帰る子やクラブ活動等が多く、のんびりした雰囲気。
香川大学の小宮先生、学生のコウくんも一緒にみんなで下絵の続き。
OMOCHIの2人とのんびり交流するには放課後が狙い目かもしれません。
こうして活動1日目が終了しました。
いままでのドピカーン観音寺の活動で出会った子どもたちも多数通っている観音寺南小学校。
初日から初めての開催とは思えない盛り上がりとなりました。
この調子で明日以降の活動もお楽しみに!!
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by dopikankanonji
| 2010-07-06 22:32
| 2010
2010年もいよいよ夏の季節がやって参りました!
夏といえばドピカーン観音寺。
6年目を迎えたこの事業、今年は新たなチャレンジをいたします。
2008年に完成した街のアートステーション「とんしょキッチン」と、小学校を舞台に繰り広げる今年のドピカン観音寺は、ひと味違いますよ!
以下、2010年度の開催概要です。
夏休みの思い出づくりに、ぜひご家族ご友人お誘い合わせの上ご参加ください!!
尚、当ブログでは、プログラムの一部始終を赤裸々にご紹介して参りますので引き続きご覧いただけると幸いです。
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ドピカーン観音寺2010 創ろう!街のアートステーション
2010/7/5〜25
開催概要
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■夏休みアートスクール マチナカキャンプ
2009年に完成した街のアートステーション「とんしょキッチン」でキャンプをテーマにした様々なものづくり体験を実施します!陶芸家の槙黄州さんをはじめ県内外からアウトドア好きのアーティストが集結!
ピクニック気分でぜひともご参加ください!
尚、各プログラムへ参加をご希望される方は、下記連絡先までお問い合わせください。
プログラム① 「土器を作ろう!」
陶芸家の槙さんと一緒にオリジナルの土器づくりに挑戦しよう!
【会 場】とんしょキッチン&柳町商業センター
【日 時】2010年7月21日(水) 14:00〜17:00
【定 員】15名
【参 加 費】無料
プログラム② 「テントを作ろう!」
いろいろな形のテントを作って広場をキャンプ場にしよう!
【会 場】とんしょキッチン&柳町商業センター
【日 時】2010年7月22日(木) 14:00〜17:00
【定 員】15名
【参 加 費】無料
プログラム③ 「アウトドアグッズデザイン」
キャンプに必要なグッズをデザインして実際に作ってみよう!
【会 場】とんしょキッチン&柳町商業センター
【日 時】2010年7月23日(金) 14:00〜17:00
【定 員】15名
【参 加 費】無料
プログラム④ 「炊事体験&パーティー」
みんなで作ったキャンプ場で料理を作りパーティーをしよう!
【会 場】とんしょキッチン&柳町商業センター
【日 時】2010年7月24日(木) 16:00〜20:00
【定 員】30名
【参 加 費】500円
◇夏休みアートスクール参加アーティストのご紹介
槙 黄州 (まき こうしゅう) 陶芸家 香川県出身
槙黄州さんは、香川県三豊郡豊浜町に穴窯を築き、李朝系陶技を駆使した作品とあわせて、須恵器をベースにした、オリジナルな炭化焼締の作品を制作している陶芸家です。その独特な作品スタイルは、国内だけでなく、ヨーロッパでも高く評価され、現在は香川県を代表する陶芸家としてグローバルに活躍しています。
槙 黄州ホームページ
http://ww71.tiki.ne.jp/~koushu99/
■観音寺アーティスト・イン・スクールプログラム
「みどりの種子ちゃん」
アーティストユニットOMOCIのお二人が、小学校に転校生としてやってきます。二人は、「みどりさん」「かえでくん」というキャラクターとなって、「学校」と「観音寺」を題材とした映像作品を作りたいとのこと。突如現れた不思議な転校生と子どもたちが織りなす奇想天外な2週間の交流活動。果たしてどのような結末が待ち構えているのでしょうか?
【会 場】観音寺市立観音寺南小学校
【活動期間】2010/7/5〜20
*アーティスト・イン・スクールの見学を希望される方や、プログラム、アーティストに関するご質問は、下記連絡先まで直接お問い合わせください。尚、小学校への問い合わせはご遠慮くださいますようお願いいたします。
◇観音寺アーティスト・イン・スクール参加アーティストのご紹介
OMOCI(おもち)
梶高 慎輔 映像作家 広島県
池上 果代 美術家 広島県
OMOCIは、梶高慎輔と池上果代によるアートユニット。
広島県尾道市を拠点に、2008 年から本格的に活動を開始し、主に映像や造形物を用いたインスタレーション作品の制作を行なう。日本の祭事や行事で、面白アイデア&アイテムを提供するため活動中。
OMOCIホームページ
http://www.na-ga-ya.com/omoci.php
■「みどりの種子ちゃん」作品上映会
アーティスト・イン・スクールで制作した映像作品の上映会を開催いたします。アーティストと子どもたちが織りなす奇想天外なコマーシャル映像。お誘い合わせの上ぜひご覧ください!乞うご期待!!
【会場】観音寺南小学校体育館
【日時】2010年7月25日(日) 午後3時30分〜4時30分
【入場】無料
【定員】どなたでもご覧いただけます!
■事業に関するお問合せ
ドピカーン観音寺実行委員会事務局
090-5146-0607(矢野)
090-5276-0339(大矢)
■アーティスト及び各プログラムに関するお問い合せ
AISプランニング(担当:うるし)
090-4313-8466 / urushi@ais-p.jp
■ドピカーン観音寺2010事業クレジット
主催:ドピカーン観音寺実行委員会
共催:柳町通り商店街振興組合/柳町街づくりカンパニー
協力団体:観音寺市観音寺南小学校/上市商店街振興組合
㈱藤田商店/平口竹材店㈲/㈱五星
開発コンクリート㈱/㈲観音寺製氷所
三豊ケーブルテレビ/山中木材
後援:観音寺市教育委員会
助成:観音寺市
参加アーティスト:槙黄州/OMOCI(梶高慎輔、池上果代)
企画・コーディネート:AISプランニング
ドピカーン観音寺 ホームページ
http://dopikan.jp/
AISプランニング ホームページ
http://ais-p.jp/
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by dopikankanonji
| 2010-07-03 02:25
| 2010
ドピカーン観音寺2009夏のプログラムが終了いたしました。
観音寺市民の皆さんや観光、帰省で県外からお越しの皆さん多数会場にお越し下さいましてありがとうございました。
はじめて出会う方も、毎年参加してくれる方も、アーティストとの交流や今回のプログラムを楽しんでいただけたでしょうか?
アーティストが織りなす様々なプログラムを通じて、出会い、交流した皆さんが、観音寺の風土や文化に少しでも興味を抱き、郷土に愛情と誇りを感じるきっかけを提供することが本事業のねらいです。その上で、理想的な街の将来像を皆さんと一緒に考えていけたらと考えております。
今年で、6年目を迎えた本事業。
ようやく恒常的に利用が可能な滞在施設、展示空間、交流の場ができ、今後ますます日常的な事業展開に向けてあらゆく出会いと交流の可能性を秘めたプログラムが展開できるという確信を持っております。
秋には、その環境を活かして「ドピカーンまつり」と題した音楽ライブを開催予定。
特に、会場となる「柳町商業センター」は、今後もいろいろなイベントに利用していただきたい空間です。
是非また足を運んでくださると幸いです。
ということで、約2週間実施したドピカーン観音寺2009夏プログラムはこれにて終了です。
ご参加いただいたアーティストの皆様お疲れさまでした。
また次回のプログラムでお会いしましょう!
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by dopikankanonji
| 2009-08-17 13:41
| 2009
ドピカーン観音寺2009作品紹介第二弾!
今回は、佐々瞬氏の作品「○○の為のサバイバル」について。
この作品は、ある男(佐々氏)が、見知らぬ街(観音寺)に流れ着いたところから始まるサバイバルストーリーをベースとしたインスタレーション作品です。
展示会場となっている柳町商業センターの広場では、佐々氏が、“辿り着いた場所での1からの生活”を実践しています。その空間には、家や家具、のりもの等が制作されています。また同時に、その「生活」を、作者自らが主人公なった映画として制作し、作品空間に上映されています。
つまり「1からの生活」によって生み出された「もの(家・家具・乗り物等)」と、それらが作られた軌跡を描いた「物語(映画)」、そして生活者である「男(作者本人)」が、1つの空間の中に同時に存在しているのです。
街中に突如現れたその異質な状況は、見る者に想像を超えた違和感を与えます。しかしながら、1つ1つ作品の中身をひもといていくと「生活する」「生きる」ということに対して純粋に向き合う作者の姿勢と、その状況から生み出されていく事象に、とてもリアリティーがあり、自然な行為、ハプニングであることに気付く訳です。
普段我々が当然のように受け入れている「社会」、そして「生活」というものを、一から見直し、本来生活するということとは何か、生きるということは何か、という誰もが漠然と抱える問題意識に問いかけながら、ポジティブ且つアクティブに制作を続ける佐々氏の生活そのものが、作品となっているように感じます。
今回の作品は、地域、人、もの、風景など観音寺という場の持つポテンシャルをふんだんに活かした作品でした。ますます発展しそうな予感のする作品!
今後の佐々氏の展開にさらに期待したいと思います。
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by dopikankanonji
| 2009-08-13 18:34
| 2009