ドピカーン観音寺2006三十六日目。
長かったようで、やはり短かった今回の企画も今日で最終日です。
タノタイガさんが制作したヤナギマ道場には、最終日ということもあり続々とお客様が訪れていました。この一ヶ月を振り返ると小学生や高校生、お年寄りまで本当にたくさんの方々がこのヤナギマ道場に訪れ、のんびりと時間を過ごしてくれました。
このヤナギマ道場は、ギャラリー、スタジオ、ラボラトリーという三つの要素を集約したアートステーションとして制作されましたが、この場にタノタイガというアーティストが存在することによって、不思議と人が集まり、街と人、人と人を繋ぐ接点として機能したのだということを忘れてはいけません。私は、このヤナギマ道場が本企画のテーマでもある「アートを媒介とした集いの場(コミュニティ)を作ろう!」という目的を十分に達成し、今後の中心市街地における「場づくり」のお手本ともいえる事例を残してくれたと感じています。
タノさん本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!
そして、ヤナギマ道場に訪れてくださいました皆様、本当にありがとうございました。
さて一方、ルカロマーさんが制作した「スタジオMOVING」では、作品の撤収・清掃作業・・・の予定でしたがルカさんは、朝から作品を梱包する為の箱づくりに没頭。いつ片付くことやら・・・。
最後までマイペースのルカさんですが、そんな彼のキャラクターと今回の活動は、この街の文化事業に取って、非常に大きな影響を与えてくれました。特にワークショップは、アートに興味を持ってもらうことだけでなく、一般市民の方々に対してこのドピカーン観音寺という文化事業を知っていただく切っ掛け作りとして機能してくれたと感じています。
また、彼の活動を通して香川県内にものづくりを愛する人がたくさんいるということを知ることができました。そうした地元のアーティストとのネットワークを築く切っ掛けを得たのもルカさんのキャラクターとこの活動があったからこそです。
ルカさん本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!
そして、「スタジオMOVING」「ギャラリーパズル」のお越し下さった皆様!ありがとうございました。
さて、また次回の企画まで、このブログは一時お休みいたします。最後になりますが、今回の企画立案、そしてアーティストのコーディネートをさせていただいた私から一言。
このアートステーションがもたらした成果は、想像以上にたくさんの課題とそして自信を与えてくれました。その中でやはり一番重要なことは、様々な人との出会いとその繋がりをどう構築していくかであると感じました。その出会いが生み出す感動と衝撃は、体験したものにしか味わうことのできない充実感と期待感を与えるのだと今回の企画を通して実感しました。
今後このドピカーン観音寺は、観音寺市の中心市街地において継続的に行われていく文化事業です。今回得た結果を糧に、更にこの事業がこの地域において認知され、そして発展していけるよう努力していかなければなりません。
最終的にこの中心市街地が、アートという媒体を通して、精神的な豊かさと多様な価値観を共有できる「集いの場=アートステーション」として機能し、この地域に対する愛情と誇りを育む場として発展していくことを目指し、少しずつ前進していくでしょう。
この企画に関わってくれたすべての人に感謝すると共に、また皆さんと共にこの場で「ものづくり=アート」に関わっていきたいと改めて感じております。
実行委員会の皆様、アーティストの皆様、ご協力くださった地元企業の皆様、ボランティアスタッフの皆様、そしてこの企画に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
またこの事業を通して皆さんとお会いできることを楽しみにしております!(写真は最終日に行った打ち上げの様子)
(漆)