ドピカーン観音寺2006四日目。
朝から良いお天気です。
ただし、梅雨明けはまだ先なので、湿度が高い。
今日は、彫刻家ルカが、作品制作の一環で、隣町へ。
少し寂しい一日の始まりでした。
そんな中、黙々とアートステーション制作に精を出しているのが、彫刻家首藤晃氏。
アシスタントの福井君と小畑君と共に朝から「竹林館」で作業。
昨日天井の解体作業を終え、いよいよ本格的な空間づくりに入ったようです。
「床のカーペットをはがし、柱に塗料を塗り、徐々に美しく磨き上げられていくうちに、空間が明るくなってきた。この建物が喜んでいるのが伝わる気がするんですよね。」
と、アシスタントの福井君もしみじみ語っていました。
午後には、入り口に新しい扉が取り付けられ、明日はいよいよ首藤さんの彫刻作品が設置できそう(?)。
まだ何が起きるか分かりませんが、この空間づくりのプロセスこそ街の方々にぜひ見ていただきたいポイントです。
何かが変化していく瞬間。そこに遭遇した時に沸き上がる期待や不安。その感覚的な胸の揺さぶりこそ、創造の原点のような気がしています。
今この街に必要なのは、そうした瞬間をいかに多く生み出し、一人でも多くの人が体感し、そして共有することだと考えています。その経験を通して、アートを理解しようとするのではなく、まずは自分たちが生きている場所やそこに根付いている文化を考え再認識すること。街を再生する上で、アートに可能性があるとするならば、私はそうした胸の揺さぶりを少しでも多く提供する機会を作ることだと考えています。
つまりこの「竹林館」は、そうした期待と課題を投げかける空間として、今存在しているのだと感じました。
さて、話は変わりますが、今日私は美術家のタノタイガさんが使用する「ヤナギマ道場」の補修作業を行いました。
ここも雨漏りがものすごくて、正直不安・・・。
タノさんは明後日観音寺到着予定。
タノさ〜ん早く来て下さい〜イ!